国家公務員のモデル年収(2010年)
国家公務員の給与については「月収」は公表されていますが，「年収」は公表されていません．地方公務員の場合は公開されている「月収」と「ボーナス」から職種ごとの年収を推計することができますが，国家公務員についてはボーナス額も「管理職を除く行政職職員」全体について公開されているのみです．ボーナス(期末・勤勉手当)の算出方法そのものは厳密に定められているものの，公開されている情報から職種ごとのボーナスを正確に見積もることは難しく，結果として年収を推計することも難しくなっています．
人事院からは一応，国家公務員の年齢ごとの「モデル年収」が公開されているのでここではそれについて紹介します．
人事院の「国家公務員プロフィール」によると，2010年(平成22年)時点での各年齢・役職ごとのモデル年収は次の通りです．
| モデル | 年収 |
| 係員・25歳 (独身) | 281.7万円 |
| 係長・35歳 (配偶者・子1人) | 455.8万円 |
| 地方機関課長・50歳 (配偶者・子2人) | 706.2万円 |
| 本省課長・45歳 (配偶者・子2人) | 1,191.4万円 |
▼月収について
行政職俸給表(一)の場合の年齢別給与(俸給＋諸手当)は次の通りです．(2011年のデータ)
| 年齢区分 | 大学卒 | 高校卒 |
| 24-27歳 | 228,455円 | 213,779円 |
| 32-35歳 | 311,210円 | 301,853円 |
| 44-47歳 | 479,240円 | 429,536円 |
| 48-51歳 | 524,242円 | 466,855円 |
▼手当(月額)について
※配偶者がいる場合は扶養手当が毎月13,000円支給されます．さらに子どもがいる場合は，1人につき6500円が支給されます．なお子どもが16-22歳の場合は5,000円加算されます．
※賃貸物件に住んでいる場合，最高で毎月27,000円の住居手当が支給されます．
※勤務地域によっては地域手当（1級-6級地）が支給されます．
※管理職の地位にある場合は俸給の特別調整額があります．
▼ボーナス(期末・勤勉手当)について
2011年(平成23年)の期末・勤勉手当の支給月数は3.89ヶ月(年間)であり，管理職を除く行政職職員（成績標準者）に対する平均支給金額は118.19万円(年間)となっています．
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