民間VS公務員　どちらが高給か？-民間企業規模別での比較-(2010年)

民間企業と公務員，全体比較では公務員のほうが圧倒的に高給でしたが，これを民間の企業規模別に比較するとどうなるでしょうか？

ここでは「大企業・中企業・小企業」別の月収や「正社員/正社員以外」の月収を公務員と比較してみることにします．

企業別規模別での比較(全体)

民間企業を「大企業」「中企業」「小企業」に区分した場合の月収を，国家公務員(全俸給表)と地方公務員（全職種）と比較すると次のようになります．

企業規模別に男女の月収を比較すると，民間では企業規模別，男女別で大きく金額が異なることがわかります．

また，公務員の月収は民間・大企業(男性)よりもやや高くなっています．

▼参考

・企業規模別の月収(2010年)

・国家公務員と地方公務員の月収を比較する(2010年)

民間正社員の比較

ではさらに「民間の一般労働者の雇用形態別(正社員/正社員以外)の月収」と国家公務員(全俸給表)と地方公務員（全職種）の月収を比較してみます．

民間の企業規模別の月収をさらに細かく雇用形態別に見てみると，正社員/正社員以外でも大きな給与差があることがわかります．

また，公務員の月収は「大企業・正社員(男性)」とほぼ同じであることもわかります．

▼参考

・民間の雇用形態別の月収(2010年)

大卒労働者の比較

次に大学卒に限定して「民間の正社員の企業規模別月収」と「公務員の月収」を比較してみます．

なおここでの公務員の月収は国家公務員については「行政職俸給表(一)」，地方公務員については「一般行政職」の数値を用いています．

これは公務員の場合，全職種についての大卒の月収データが存在しないためです．よってデータが存在する「行政職俸給表（一）」と「一般行政職」について比較しています．（「行政職俸給表(一)」と「一般行政職」は国家公務員・地方公務員の大半を占める職種なので公務員全体の給与を計る上で，その傾向を最もよく反映しています）

大卒の月収を比較すると，最も高いのは「大企業・男性」であり，公務員は「中企業(男)」とほぼ同等に位置していることがわかります．

さらに詳しく見るために，次は大卒労働者の年齢区分別の月収を比較してみることにします．