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民間VS公務員 どちらが高給か?(2009年)




民間企業の月収を企業規模別に比較すると,公務員の月収は大企業(男性)並であるという結果でしたが,これを年齢別に比較するとどうなるでしょうか?
ここでは民間企業と公務員の月収を年齢区分別に比較してみることにします.

(全体の比較についてはこちらのページ,企業規模別の比較についてはこちらのページを参照)



年齢区分別での比較(全体)


「民間の一般労働者(大卒)の月収」と「一般行政職公務員(大卒)の月収」を年齢別に比較してみます.
(ただし,「賃金構造基本統計調査」と「国家公務員給与等実態調査」・「地方公務員給与実態調査」ではデータの年齢区分が微妙に異なるため,単純比較することはできないことに注意です)

民間男性民間女性国家公務員
行政職俸給表(一)
地方公務員
一般行政職
 A 217,100円207,500円203,781円203,647円
 B 255,700円234,300円221,817円237,698円
 C 256,561円275,032円
 D 312,900円269,900円304,926円317,247円
 E 375,600円326,500円360,495円365,035円
 F 461,400円367,800円424,535円410,041円
 G 503,100円387,900円484,898円440,012円
 H 534,781円464,707円
 I 516,500円389,900円560,473円481,496円
 J 515,200円376,600円576,518円511,082円
(注) 民間男女の数値は「大卒・大学院卒」の「一般労働者」の数値です.
 地方公務員については年齢区分毎の各種手当金額の詳細が不明なので,国家公務員の給与算出方法に合わせるために「支給月額」を約92.4%(一般行政職全体の“国家公務員の給与算出方法に合わせた金額”と“支給月額”の比率)に減じた数値を用いています

数字だけ並べても分かりにくいのでこれをグラフで表すと次のようになります.


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上のグラフから,30歳以下の若い年代では民間男女・公務員ともほぼ同じ金額であることがわかります.民間男性と公務員は40歳位までほぼ同じ金額が続きますが,それ以上の年齢では民間男性のほうが高くなっています.
また,50歳以上になると国家公務員が民間を逆転し,最終的に民間女性<民間男性≒地方公務員<国家公務員の順になっています.

ちなみに国家公務員と地方公務員では40歳位までは国家公務員<地方公務員ですが,それ以上の年齢になると逆転して地方公務員<国家公務員となり,その差が広がる傾向があります.



年齢区分別での比較(男性)


では最後に民間の一般労働者(大卒)の男性と一般行政職公務員(大卒)について企業規模別に区分した場合の月収を比較してみます.


グラフで表すと次のようになります.


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年齢区分が微妙に異なるので厳密な比較はできませんが,上のグラフから30歳以下の若い年代では民間・公務員ともほぼ同じ金額ですが,民間より公務員の方がやや低くなっています.その後は大企業男性が最も高くなり,中企業と公務員がほぼ同じ金額となります.
また,55歳以上になると大企業・男性の月収が一旦低下するため,小企業<中企業≒地方公務員<大企業≒国家公務員の順になっています.
つまり,男性の場合は,
  ①若いうちは公務員<民間
  ②その後民間大企業がリード
  ③最後は国家公務員が民間大企業に追いつく.地方公務員は中企業と同程度
ということが言えます.



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