国家公務員と地方公務員の月収を比較する(2010年)

本サイトでは国家公務員・地方公務員のそれぞれについて月収をベースとした給与を紹介しています．これらのデータ(2010年)を見ると，諸手当込みの月収は国家公務員・全俸給表では408,496円，地方公務員全体・全職種では427,227円となっています．

これだけを見ると，「地方公務員の方が国家公務員よりも給料が高い」ということになるのですが，これは正確ではありません．

というのも，国家公務員の月収には地方公務員の月収には含まれている「特殊勤務手当，通勤手当，超過勤務手当等の実費弁償的又は実績支給である給与」が含まれていません．地方公務員の月収には国家公務員の月収には含まれている「寒冷地手当」が含まれていません．

このままでは諸手当の算出方法が異なるため一概に比較することはできません．そこでここでは地方公務員の諸手当を国家公務員ベースで再計算した金額を用いて比較してみます．

地方公務員(全地方公共団体)との比較

全職種の比較

国家公務員の全俸給表と地方公務員(全地方公共団体)の全職種の給与を比較すると次の通りです．

俸給(給料)月額では地方公務員の方が高くなっていますが，国ベースでの給与比較では国家公務員の方が高くなっています．

行政職俸給表(一)と一般行政職

国家公務員の行政職俸給表(一)と地方公務員(全地方公共団体)の一般行政職の給与を比較すると次の通りです．

俸給(給料)月額では地方公務員の方が高くなっていますが，国ベースでの給与比較では国家公務員の方が高くなっています．

行政職俸給表(二)と技能労務職

国家公務員の行政職俸給表(二)と地方公務員(全地方公共団体)の技能労務職の給与を比較すると次の通りです．

俸給(給料)月額および国ベースでの給与比較とも地方公務員の方が高くなっています．

公安職俸給表(一)と警察職

国家公務員の公安職俸給表(一)と地方公務員(全地方公共団体)の警察職の給与を比較すると次の通りです．

俸給(給料)月額および国ベースでの給与比較とも地方公務員の方が高くなっています．

地方公務員(団体区分別)との比較

国家公務員の行政職俸給表(一)と地方公務員(団体区分別)の一般行政職の給与を比較すると次の通りです．

国ベースでの給与比較では「指定都市」と「特別区」は国家公務員より高く，「都道府県」「市」「町村」および「全地方公共団体」では国家公務員より低くなっています．

参考：地方公務員の給与水準｜総務省